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書籍は各自の責任で購入してください。(→改訂・補訂等や年度ごとに出版される本の場合など)
新しい本には、古い本の書評が引き継がれないので古い本へのリンクも残してあります。
国1試験合格経験・専門学校での指導経験にもとづいて書かれています。
このサイトを作るにあたって、私が学部・大学院で聴講した先生のお話が参考になっています。引用は明示しませんが、感謝します。


行政法の勉強法・対策

   行政法は公務員を目指す人には、受験の段階でも実務に入ってからも必須の素養です。他の科目のように依拠する条文が目に見えないから勉強しにくいと思う方も多いようです。しかし、『六法全書』を見ますと大半はいわゆる「行政法」に属する法律です。そういう法律群を体系づけて解釈して、整理するのが「行政法」「行政法の学者」の存在意義なのです。「独占禁止法」「租税法」などの分野も「行政法」から派生してきた学問分野です。そういう視点を持って「行政法」の教科書・参考書・問題集を読み込んでください。きっと得意科目になるはずです。それでも苦手という人は、最低限の暗記すべきところを覚えきっていない方がほとんどのようです。覚える量は「憲法」よりもずっと少ないのです。基本書を読むときには、試験に出ない「法律」が引用されているときでも、『六法全書』か、インターネットでかならず引いてみてください。ぐっと行政法のイメージが持てるようになります。繰り返しますが、「行政法」という具体の条文はないんです。「法律群」があって、それに共通する理論を抽出したのが「行政法(行政法総論)」なのです。条文を引けるチャンスがあるときには必ず引いてください。まずは下記に紹介する本から勉強を始めてみてください。

基本書・学問書・教科書



『行政法要論』

<出版社>学陽書房
<著者>原田 尚彦
<版>全訂第五版
<発行月>2004/02



<旧版> 『行政法要論』

-----MARCデータベースより--------------------
今日的視点から行政法の体系と方向、その考え方を大胆に示し、行政法を通して現代社会を知り、あるべき行政と行政法を考える大局観を養う素材を提供。有事法や個人情報保護法の制定に対応した、2000年刊に次ぐ全訂第5版。
------------------------------------------------------

原田尚彦先生の本。 行政法の定番の本。非常に読みやすい。 田中先生の弟子だが、田中先生とは反対の行政法解釈を採っている。 田中先生は行政法は「国家が国民を統制するための法」という思想的に「右」の解釈をされた。 しかし、原田先生は「そうではないんだよ」という解釈を採る。つまり、行政法は「国民が国家に立ち向かうための法」という「左」の解釈論を構築されている。 原田先生のこの本は、版を重ねるごとに「左」の思想が強くなっている気がする。原田先生の今回の改訂動機もそういう流れにあっている、と思う。



『行政法1』
(行政法総論)


<出版社>有斐閣
<著者>塩野 宏
<版>第三版
<発行月>2003/03


『行政法2』
(行政救済法)


<出版社>有斐閣
<著者>塩野 宏
<版>第三版
<発行月>2004/03


『行政法3』
(行政組織法)


<出版社>有斐閣
<著者>塩野 宏
<版>第二版
<発行月>2001/02


行政法〈2〉行政救済法

-----MARCデータベースより--------------------
<行政法?T> 大学の講義用に書かれた三部作のうちの一冊で、行政法総論部分を簡潔に叙述したもの。学説判例に関する新たな情報を付加するとともに、第2版増補以降の最新立法についても解説。94年刊に次ぐ第3版。
<行政法?V> 「中央省庁等改革関連法」と「地方自治法」の制定、改廃及び「学説・判例」の最新情報を盛り込んだ「行政組織法」解説書の決定版。
------------------------------------------------------

塩野宏先生の本。網羅的なので、安心して行政法攻略の柱にできる。辞書的に使っても良い。



『行政法入門』

<出版社>有斐閣
<著者>藤田 宙靖
<版>第3版
<発行月>2003/12



<旧版> 『行政法入門』

行政法入門

-----MARCデータベースより--------------------
抽象的でむずかしいと言われる行政法のあらましを、豊富な具体例を用いながら、やさしい語り口で講義する。個人情報保護法の制定に対応した、2001年刊に次ぐ第3版。
------------------------------------------------------

藤田宙靖先生の本。この本も定番の行政法の本。読みやすいので、初学者にもお勧めできる。行政改革会議で省庁再編議論にも加わった先生。 あまり実務には興味ない先生で、法律の理論的な研究を主としている先生と聞いていたのに、行政改革会議によばれた。最高裁判所の裁判官15人のうちの1人。
朝日新聞2003/11/6のアンケートによると、
1.今後の私法と行政の関係のあり方→「行政事件は増加する。行政審判制度の整備も不可欠だ。」
2.憲法改正論議の状況についての感想→「憲法も含め、あらゆる法令は不磨の大典ではありえないが、将来を見据えた冷静な議論が展開されることが必要だ。」と述べている。



『行政法(上巻)』

『行政法(中巻)』

『行政法(下巻)』

<出版社>弘文堂
<著者>田中二郎


田中二郎先生の本。すでに亡くなられているが、現代行政法の開拓者。やや古いという欠点があるが、コンパクトに網羅しているので、うまく使えば使える。上述したが、思想的に「やや右」である。



『演習行政法』

<出版社>有斐閣
<著者>原田 尚彦/塩野 宏
<版>新版
<発行月>1989/05


原田先生と塩野先生による演習書。原田先生と塩野先生の教科書を使っている人は図書館で借りて読んでみるとよい。



『はじめて学ぶプロゼミ行政法』

<出版社>実務教育出版
<著者>石川 敏行
<版>改訂版
<発行月>2000/02


-----BOOKデータベースより--------------------
ばく然として分かりづらい、という印象をもたれがちな行政法の要点をしっかりマスターする公務員試験用入門書。幅広い分野にわたる行政法を、できるだけ具体例をひきながら、体系的・理論的に解説。択一式試験の出題傾向を踏まえ、頻出事項をコンパクトにまとめた。
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中央大学の石川敏行先生の本。石川先生の本から私の学生時代の記憶が思い出される。
その当時大学院生であった私は、たまたま受講生が私以外におらず、行政法のある先生の授業を1対1で受講できる、という光栄なことになった。1対1なので教授室で授業をやろうか、ということになり、私が質問をするとそれに先生が答えたり、参考文献を教えてくれたりで授業が進んでいった。
あるとき、私が知識を確認しようと「公務員試験用のサブノート」を取り出してみていた。先生はおっしゃった、「そんな『あんちょこ本』で勉強して。まったく」と。私は反論した、「違うんです。この本は原田先生と塩野先生と藤田先生の基本書の内容をまとめたものなんです。だから学問本なんです。」と。先生はさらにおっしゃった、「専門学校なんか行ったら馬鹿になるからやめなさい。思考がとまってしまう。」と。私はさらに反論した、「確かにそういう一面もあるかもしれません。でもそういう限界を知った上で、うまく利用してやればいいと思っています。試験に出るところを集約的にストレートで教えてもらえるというのは効率がいいですし、学問をやる上でもスタンダードがわかりセンスがよくなると思います」と。先生は「うーん。まあ、そういうの目指しているのだったらそういう本で勉強するがいい。」と言われた。それからまた授業が再開した。そして、しばらくたったころ、先生は「あっ!」っと思い出したように言った。「そうそう、中央大学の石川君の本は他の試験用の『あんちょこ本』とは一線を画するもので、ちょっとちがうよ。他の試験用の本といっしょにしちゃだめだよ」とやさしく付け加えてくれた。
そんな私の学生時代の「ほのかな」記憶とともに思い出される、中央大学の石川先生の本は確かにすばらしい本だと思います。なかなか他の本では見られない言葉で行政法をとらえています。地に足をつけたしっかりとした解説が多く、初学者はもちろん中級以上の方も含めて、公務員試験を受ける人、行政法を勉強する必要性がある人にはぜひ一読してもらいたい内容です。下記の『基本論点行政法』もとてもいい本。



『基本論点行政法』

<出版社>法学書院
<著者>石川 敏行
<版>全訂第五版
<発行月>1997/05


-----MARCデータベースより--------------------
司法試験、国家公務員試験および外務公務員試験の過去問から、40個の論点ごとに関連する問題を選んで解説。有益な参考文献も付す。
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石川先生の演習書。他の試験用の演習書とは一線を画する内容となっている。このサイトでは、石川先生の本だけは「試験用の参考書」ではなくて、「学問本」の分類にしています。

o(^-^)o ランラン ((( ^^)-oo-( ^^)ランラン♪



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