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国1試験合格経験・専門学校での指導経験にもとづいて書かれています。
このサイトを作るにあたって、私が学部・大学院で聴講した先生のお話が参考になっています。引用は明示しませんが、感謝します。




ミクロ経済学の勉強法・対策

   ミクロ経済学は、日常生活にも援用できる考え方が多い。「ミクロ経済学的思考」を身につければ、日常生活で他の人と違った観点から物事を見ることができるでしょう。試験的には「○○を最大化」「○○を最小化」に帰結することがほとんどです。したがって、「消費者行動理論」でミクロ経済学の基本的な考え方を押さえれば全体を攻略できるはずです。他の論点(企業行動理論等)は、それを援用・応用しているにすぎません。試験勉強だと「数式」や「図」といった細かいことばかり、つまり「ミクロ経済学(知識)」に目が行きがちです。もっと大きく余裕を持って「ミクロ経済学的思考(知恵)」を身につけよう、と底流に意識してみてください。そうすれば、知らないうちに試験レベルのミクロ経済学は悠々とできるようになっていることでしょう。下記に紹介する本から勉強を始めてみてください。

基本書・学問書・教科書



『入門|価格理論』

<出版社>日本評論社
<著者>倉沢 資成
<版>第2版
<発行月>1988/04


入門 価格理論

-----BOOKデータベースより--------------------
本書は価格理論ないしミクロ経済学の入門書です。本書の狙いは、広く浅い知識を与えることにあるのではなくて、経済学の考え方をできるだけ深く理解してもらうことにあります。
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倉澤資成先生の本。この本は、他のミクロの教科書の追随を許さないオリジナリティがある。日本の先生による教科書は、実はアメリカの教科書の引き写しが多いなか、全部自分で考えたかなと思われる説明がなされている。右脳的発想を感じます。まさに「ミクロ経済学(知識)」のみならず、「ミクロ経済学的思考(知恵)」を習得することができる本。公務員試験で出題されるような問題ではないが、章末についている練習問題も面白いと思う。全体的に「直感(言葉)による説明」を重視しているので、初学者向きである。公務員試験のための使い方としては、1.勉強の第一歩目として使う、2.勉強に疲れたときに寝転びながら読む、3.随時、参考書として辞書代わりに読む、等が考えられる。この本は、上級のミクロに入ったら気付くような伏線がいたるところに入っているので、噛めば噛むほど味が出る「スルメ」みたいなかわいい本である。私は10回くらい読みました。自分の経済学のレベルが上がって、読むたびに新しい発見があって、本当にあきません。公務員試験のために(いや、これからの人生に「経済学的思考」ができるようになるために)買っておいても損はない本だと思います。



『ミクロ経済学入門』

<出版社>岩波書店
<著者>西村 和雄
<版>第2版
<発行月>1995/10


ミクロ経済学入門

-----MARCデータベースより--------------------
ミクロ経済学の基本をマスターするために最大限の工夫をこらしたテキスト。微分・積分などの数学はさけ、豊富な図と身近な例を用いている。経済学的思考の道すじがおのずと体得でき、応用力を養うのに最適。第2版。
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京都大学の西村和雄先生の本。この本も定番本。とてもしっかり書かれている。公務員試験勉強の中心として安心して、利用できる。公務員試験の基礎作りに最適。私も最初読んだときは何言ってんだかさっぱりわからなくてけっとばしてどぶに捨ててやろうかと思いました。しかし、5回くらい読んだらわかってきました。この本は図がたくさんあって、その図を何回もみている内にだんだん意味がわかってきたのです。わかってくると「経済学やっててよかった」と思えることでしょう。章末には公務員試験の練習問題(解答つき)があって、試験を意識できます。



『ミクロ経済学』

<出版社>新世社
<著者>武隈 慎一
<版>増補版
<発行月>1999/10


ミクロ経済学

-----BOOKデータベースより--------------------
経済学の基本的な考え方を理解することを第一の目的とし、経済理論の基礎に関わるトピックに限定した、ミクロ経済学のテキスト。「シグナリング」の節を加え、国際貿易とゲームの理論を付け加えた増補版。
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一橋大学の武隈慎一先生の本。この本も公務員試験ミクロの三大定番本。数式であっさりすっきり説明してくれる。西村先生と倉澤先生の本よりわかりやすいという人もいるし、わかりにくいという人もいる。数学が好きな人(経済学の楽しさは数学だと思っている人)には合っているんでしょう。といってもそんなに難しい数学使ってるわけではないんです。試験的に見て、西村先生と倉澤先生の本にはないこの本の長所は、「同じ項目立て、同じ先生による、この教科書を理解するための」演習書(下記)があることです。経済学は問題解かないと身につかない(これは頭に入れといてください!)。武隈先生の大学の授業もすっきりとした内容です。
※ところで、リンカーンの演説の日本語訳は誤訳だそうです。その言葉を最初に翻訳した人が、ofを「の」と訳してしまったらしいが、演説に出てくるofは「目的格」のofで、「~を」と訳すのが正しかったようです。そもそも「人民の、人民のための、人民による政治」というのは、「最初の二つが意味重なっているし、意味がよくわからない」とちょっと思ってませんでしたか。目的格の「of」を知らない人は『ジーニアス』で調べるか、伊藤和夫先生『英文解釈教室』を読もう。



『演習ミクロ経済学』

<出版社>新世社
<著者>武隈 慎一
<版>初版
<発行月>1994/11


上記武隈先生の『ミクロ経済学』の演習本。すっきりとしたきれいな問題が多いので、基本がしっかり身につく。勉強のコツとして、試験勉強の最初の段階から、問題解いたほうが良い。アウトプットしないと、どこをインプットしていいかわかりません。ミクロの基本がすこしわかったら、この本の問題を見て、少し考えて、すぐ解説のほうを読む。「あっ、そういうことだったのか」「そういうとこがポイントになるのか」と得られるものが多い。とても効率的な勉強の仕方です。最初は、問題1割・解説9割くらいの割合で読むといいでしょう。解けなくても気にしないでバンバン進めていこう。解説も基本書を読む感じで、しっかり読み込む。その際、細かいところはあまり気にしないで、やっていきましょう。基本さえわかれば十分です。ひとつぜいたくな不満を言えば、問題が「きれい」過ぎる。本試験だと、「どろくさい問題」をなんとか解いていく力も必要(→といっても、そういう力をつける前提として「きれい」な基本的な問題を解く力をつける必要がありますが・・・)。そのあたりは過去問を解いて身につけていきましょう。



『ミクロ経済学』

<出版社>岩波書店
<著者>西村 和雄
<版>初版
<発行月>1996/03


ミクロ経済学

現代経済学入門シリーズの本。上記西村先生の本の初級者用の本です。上記の西村先生の本がわからなくて、同じ先生の説明が読みたいという人にはいいかもしれません。直感(文章)による説明が中心なので、文庫本感覚で読めます。ただ、初心者用の内容なので試験には直結しにくいと思います。



『演習ミクロ経済学入門』

<出版社>岩波書店
<著者>山本 賢司
<版>初版
<発行月>2001/03


演習 ミクロ経済学入門

-----BOOKデータベースより--------------------
決定版テキスト、西村和雄著『ミクロ経済学入門(第2版)』『ミクロ経済学(現代経済学入門)』のスタディガイド。テキストに完全対応の全16章構成。「章のポイント」「キーワード」でツボを押さえて、「穴埋め問題」「選択問題」「記述問題」を解く。ミクロ経済学を完璧にマスターするための王道。ていねいな問題解答を付す。
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上記西村先生の岩波書店の本2冊に対応した演習本。西村先生の本を完璧にしあげたい人向け。公務員試験に直結するかどうかはともかく、1.西村先生の本と対応している、2.問題の多彩さ(「穴埋め問題」「選択問題」「記述問題」)の2点が特徴。



『入門ミクロ経済学』

<出版社>勁草書房
<著者>ハル R.ヴァリアン
<版>原書第5版
<発行月>2000/05


入門ミクロ経済学

-----MARCデータベースより--------------------
ミクロ経済学の山頂をきわめ、基本原理を論じた、入門テキストの決定版。高度な分析手法を、平易にわかりやすく"コトバ"で解説する。
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ヴァリアンの本、私は好きです。私が最初に聞いた経済学の授業の教科書はヴァリアンでした。全米255の大学で採用されているミクロ経済学の標準テキストだそうです。倉澤先生の『入門|価格理論』と並んで頭が柔らかくなる本。アメリカの経済学者による本はすごく論理的で、丁寧で、すっきりしてる気がします。やはり、日本語は論理的な表現には向かない言語なのでしょうか。日本の先生による教科書では打開できない人、別の表現でミクロ勉強したい人にはこの本はお勧めです。上級ミクロにも接続が良いし、試験レベルをしっかりと身につけたい人にもいいと思います。シンプルだが、厳密かつ丁寧な数式展開が印象的。文章と図による説明も十分ある。



『グラフィック・ミクロ経済学』

<出版社>新世社
<著者>金谷 貞男/吉田 真理子
<版>初版
<発行月>1999/12


-----MARCデータベースより--------------------
初学者のために、数式の使用を極力抑え、予備知識を一切必要とせずミクロ経済学のエッセンスを体得できるよう構成。たくさんのグラフを用いた左右見開きのレイアウトで、わかりやすいテキスト。
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この本はあんまり紹介されていないが、初級者用のとてもいい本です。初級レベルのミクロに見えて、実はとても大切な本質的なことを説明してくれている「上級レベル」の本だと思っています。何回も読んで、熟読して自分のものにして下さい。ただ、内容は公務員試験に直結しているというわけではない。しかし、経済学という点では同じ経済学なんだから許されるでしょう。こういう本で「ミクロ経済学的思考」を身に付けると良い。極論すれば、学部レベルの経済学、院レベルの経済学なんてない。あるのは、「ミクロ経済学的思考」「マクロ経済学的思考」だと思っています。



『ゼミナール・ミクロ経済学入門』

<出版社>日本経済新聞社
<著者>岩田 規久男
<版>初版
<発行月>1993/02


-----BOOKデータベースより--------------------
ミクロ経済学をマスターすれば、現実経済の骨組みがはっきり判る?。地球環境問題、コメの自由化から、タクシー料金の深夜割り増しまで、様々な具体例を交えて経済学の面白さを大公開。
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日常生活に経済学を援用した、現実にひきつけた説明もあるので、その点ではとてもよく身につく本。図書館で借りて読んでもいいかもしれない。ただ、なんというか、言いづらいけど、倉沢先生の本や矢野先生の本のような鋭さはない、と思う。鋭さがないという点では、伊藤元重先生の著作も同様。



『ミクロ経済学』

<出版社>東洋経済新報社
<著者>西村 和雄
<版>初版
<発行月>1990/09


-----出版社/著者より--------------------
中級レベルのミクロ経済学テキストの決定版。豊富でわかりやすい図、理解を助けるための例題と練習問題等々、ミクロ経済学の真髄を理解するのに最適の書。
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上級ミクロの本。試験ではここまでいらない。公務員試験対策としてはやる必要はない。ただ、試験勉強を通して、ミクロが病的に好きになってしまった人(?)にはいいかも。武隈ミクロより厳密。学部上級レベル、院初級レベル。



『ミクロ経済学 (1)』

『ミクロ経済学〈2〉』

<出版社>岩波書店
<著者>奥野 正寛/鈴村 興太郎
<版>初版
<発行月>(1985/01)(1988/12)


-----BOOKデータベースより--------------------
本書は、ミクロ経済学の中級テキストブックである。この第2巻では、まず完全競争市場において各経済主体が分権的に行なう個別的意思決定が、社会全体として整合性と効率性をもつために満足されるべき条件を述べ、代表的資源配分メカニズムである「価格メカニズム」の静学的・動学的性能を評価する。次に完全競争の条件が満たされない独占・寡占・独占的競争の3つの市場構造において、個別的経済主体間の戦略的相互依存関係に焦点を当てつつ、分権的市場経済が示す性能を事実解明的・規範的に吟味する。
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ミクロ経済学の権威「鈴村興太郎」先生の上級ミクロの本。公務員試験対策としてはやる必要はない。学部上級レベル、院初級レベル。上級レベルの本を紹介したところで雑談します。学問的にいうと、「教科書」は、「論文」より、情報として古くなってしまう。最新の論点は「論文」にのるわけで、そのスタンダードが「教科書」になっていくわけです。では、「論文」かというと、そうではなく、論文を読むための基礎力をつけるためには体系的な教科書を読む必要がある。具体例で「学問(論文)」と「教科書」の接点の話をしておきます。わかりやすい例で、マクロ経済学の話をします。マクロ経済学の教科書では「IS-LM分析」という章が必ず出てきます。学問の論文の世界では「IS-LM分析」なんてまずとりあげられないし、あっても題名見ただけで研究者は素通りしてしまう。最近は従来の直感によるマクロ経済学を「ミクロ的基礎付け」で分析する、「ケインジアン的なことを新古典派的発想」で分析する、というのが主流です。



『ミクロ経済学の基礎』

<出版社>岩波書店
<著者>矢野 誠
<版>初版
<発行月>2001/04


ミクロ経済学の基礎

-----MARCデータベースより--------------------
どの市場経済にも普遍的に成立するミクロ経済学の理論を、簡単なモデルを利用して明らかにするとともに、現在の日本経済の中でミクロ経済学を活用するための実践方法を紹介。
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慶応大学の矢野先生の本。矢野先生の本ついに出ました!「岩波文化人」の仲間入りです。似たような本が多いなか、この本のオリジナルな説明は光る、と思う。「右脳的発想」を感じる。左のタイトルをクリックしてamazonの書評を参考にしてください。ところで、矢野先生の学部の授業は上記西村和雄の『ミクロ経済学入門』(岩波書店)を自分の言葉で説明したような内容で、授業自体は直感的な言葉と図による説明が中心だったと聞いています。
ミミ彡  ゚̄ ̄' 〈 ゚̄ ̄ .|ミミ彡  正直、感動した。



『ミクロ経済学の応用』

<出版社>岩波書店
<著者>矢野 誠
<版>初版
<発行月>2001/09


ミクロ経済学の応用

-----BOOKデータベースより--------------------
資源配分における市場や政府の失敗の分析を通じて、ミクロ経済学の応用手法を紹介する。従来の経済学ではあまり取り上げられなかった「市場の質」という概念に焦点を合わせ、「市場の質」の向上に必要な経済制度とは何かを考える。独占禁止法、知的財産権、証券市場における情報開示制度など、現代の日本経済を考える際に欠くことの出来ない論点を、実例を多くあげながら説明を加える。学部学生だけでなく、現実の経済問題と直面している社会人のためのテキスト。
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公務員試験的には上記の本だけで十分。でもミクロが好きで、矢野先生のファンの人や時間があって余裕がある人は底力をつける意味でぜひ読んでほしい。
「右脳的発想」ができる人は「子供」です。「子供」って、「右脳的発想」の比率が高い。鋭いなと思う先生はみんな「子供」的要素をたくさんもっていて、そういうところが発想力ある鋭い研究を産むのでしょう。「小学生→中学生→高校生→大学生→社会人」と進むにつれて、「右脳的発想」の比率が減っていきます。ただ、最近の女子高生は「かわいい」みたいな右脳的発想を残している子が多いようです。

(・A・)イクナイ!! どもども( ^-^)∠※.。・:*:・°`☆、。・:*:・°`★



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